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煙草シリーズ。

「のぅ」
「はい?」
「お主、初体験はいつだ?」
いきなりの事に、煙草は僕の手からぽろりと落ちた。



党恋人、疑依存症



缶Pの蓋を開けて、ふんふんと匂いを嗅ぎながら聞いてきた望。
楊ゼンは机に落ちてしまった煙草を慌てて拾いあげる。
散った灰をティッシュで寄せ集め、机が焦げていないか確認。


「…煙草初体験なら、確か高校の時だったかと…」
きっとこの初体験じゃないのだろうな、と思いながらそれでも答えてみる。すると案の定不満そうな目が向けられて。
「お主はこの国の法律を知らんのか。てか、そうじゃなくて。」
望は缶の中から1本煙草を取り出すと、吸うわけでもなく分解を始める。
白い巻紙をぺりぺりと剥すと、中からは葉がわさりわさり。
分解するくらいなら吸えば良いのに、吸わないんだよなぁ…。もったいない。
これ以上犠牲になる本数を増やしたくないので確信に触れてみる。


「……アレが、ですか?」
「そう。お主が大好きな、アレ。」
くくっと意地悪く笑いながら、満足気に相槌を打って来る。
本当に意地が悪い…と思いながら男は逆に聞き返した。
「望は?どうなんですか?」
まぁ僕とだろうから…23歳か。とか何とか思ってたら。


「わし?わしは18の時だぞ?」
「はぁ!?」


思わぬ答えに目を見開く。
「僕とが初めてじゃなかったんですか?!」
「お主はわしをヤラハタだと思ってたのか?!」
男としてそれは遠慮願いたい!と続けて叫ぶ。
「だってあなた…初めてした時すごい不慣れ感溢れてたじゃないですか!」
「どっ…!どうせわしは下手だよ!」


どーせ!と言い放つと望は顔を背けてしまった。
でも、背後からでも見える小さな耳は真っ赤で。
未だに可愛らしい反応を返してくれる恋人に、心からの愛しさを覚える。
「望…」
柔い朱髪をフワリと撫でてやりながら。


「良いじゃないですか。今は相当上手いですよ?」
「うるさい!」


僕のお陰でね、とか言ったらこの人はどういう反応を返すのだろう。
そんな事を思いながら男がクスクスと笑うと、望は「何がおかしい!」と真っ赤な顔で反抗して来た。


あぁ。本当に可愛らしい限りで。




++++++++++++


おまけ。
「いや、だからお主の初体験は?」
「…では望と同じ18歳にしときましょうか。」
「…あぁ…。」

なんだそのしとくって。

プロフィール

凛

Author:凛
封神の楊太を中心に妄想を繰り広げる、元某大学文学部在籍のおなご。現某会社広報担当。趣味はタバコ収集。でも吸えません(え)。パッケージが好きなのです。
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